普段、何の気なしに歩いている場所で車椅子の女性が
四苦八苦

本当にいつも歩いているスロープです。
軽い坂道になっています。
そこを一生懸命一人で登ろうとしています。
一人では到底無理だと判断し、お手伝いをしましょうかと
声をかけました。
その短いスロープが終わってもその先は長い上り坂です。
私はどこまで行くのか聞きました。
目的地はまったく正反対の方向でした。
しかも、車椅子の人が一人で行くなんてとんでもない
距離です

私はその場所まで押して行ってあげることにしました。
道中、そこに行く目的や待ち合わせている人たちの
話を聞きました。
その人たちに会いにいくために、すごく早く家を出発し、
今の場所までたどりついたと言うのです

その日はとてもお天気がよく、暑い日でした



車椅子を押してこの炎天下の中、一人で行くには無謀でした。
歩道から横断歩道を渡り、また歩道にあがる

それだけの作業がとても大変でした。
目的地にたどりつく直前のスロープは、車椅子の人が
ひとりで登れるわけのないスロープでした。
エレベータもかなり離れた場所にあり、普通に歩いて
行ける場所からどこの方向に行くのかわからないくらい
遠回りするのです。
つくづく車椅子の人が生活するには不便なことが多すぎると思いました。
目的地にたどりつくとその女性はとても喜んでくれました

私もこんなに長時間車椅子を押したことがなかったので、
車椅子の生活がこんなに大変だということを改めて認識しました

普段何気なしにしている行動が、人に迷惑をかけているということを考えながら今後は行動していきたいと思います。